安くて安全でヘルシーな国産の脱脂粉乳を買った話。
いまどきの脱脂粉乳
低脂肪乳の原料
いつも飲んでいるトップバリューの低脂肪乳なんですが、先日、あることに気が付きました。
外国製造? 牛乳って100%国産だとばかり思っていました。
外国ってどこ? アメリカかもしれないですね。そういえば、以前は米国と書かれていたような気もします。
この手のPB商品って、製造者や原材料が変わることがあるので、気が付かないうちに、こうなっていたのかもしれません。
子供も飲むし、分かっていれば、買いませんでした。
合成ホルモン剤?
アメリカ産乳製品の何がいけないのか?
それは、ホルモン剤です。(EUを除くほとんどの)外国産の肉牛や豚に肥育ホルモンが使われているというのはよく知られた話ですが、アメリカでは乳牛にも似たようなもの(γBGH)が使われている場合があるんです。※乳牛全体の2割ほどだそう。
γBGHには、搾乳量を各段に増やす効果がある一方、それによって引き起こされる、乳牛の乳房炎を治療するために使われる抗生物質の残留と、インスリン様成長因子(IGF-1)の増加に、安全性の懸念があるとされています。
IGF-1はγBGHを投与されていない牛の牛乳にも入っていますが、極微量。γBGHを投与した牛では牛乳中のIGF-1が増加するので、これを飲むとIGF-1を過剰摂取することになり、乳がんや前立腺がんの原因になりうるということらしいです。
EUではγBGHの使用はもちろん、これを使用した乳製品の輸入も禁止されています。日本では使用は事実上、認められていませんが、輸入の規制はありません。

牛乳が余っているのに?
過剰のため原乳が廃棄されたなどのニュースも聞こえてくる日本の牛乳(上の低脂肪乳は、正確には乳飲料だが)に、なんで外国製造の乳製品(おそらく脱脂粉乳)が入っているのか?
2023年1月23日(月)放送のクローズアップ現代『牛乳ショック”値上げの舞台裏で何が』を見ていて、その謎が解けました。
つまりはアメリカへの忖度。

国産の脱脂粉乳を買う
上の番組を見ていて印象的だったのが、倉庫に高々と積み上げられた国産の脱脂粉乳。
余った牛乳を保存のきく脱脂粉乳にして、可能な限り在庫にしているんだそうです。
国産ならγBGHフリーですし、牛乳より安いはず。
で、早速、買ってみました。
よつ葉乳業の北海道脱脂粉乳(1kg)。セール中で1袋1,029円。5袋で送料無料になりました。
水で10倍に薄めて飲むので、1Lだと103円です。117円/Lのトップバリューの低脂肪乳より安いし、製造日から1年間、常温で保存もできます。
賞味期限が半年以上先の物を送ってくれるそうなので、最短でも、半年で5袋を飲み切ればよい計算になります。10倍で薄めた場合、1日あたり274mlなので、一人でも普通に飲める量です。家族だと楽勝。
ダイエットにも
外国産が気になる『トップバリュー すっきり飲みやすい低脂肪乳』と今回買った『よつ葉乳業の北海道脱脂粉乳』の成分表示を200mlあたりで比べてみると。
糖質 | タンパク質 | 脂質 | カロリー | |
---|---|---|---|---|
トップバリュー すっきり飲みやすい低脂肪乳 | 10.2g | 5.4g | 1.2g | 73kcal |
よつ葉乳業 北海道脱脂粉乳 | 10.36g | 7.12g | 0.14g | 71.2kcal |
糖質とカロリーはほとんど同じですが、『よつ葉乳業の北海道脱脂粉乳』の方が、脂質は9分の1、タンパク質は1.3倍です。脱脂というだけあって、脂肪はごくわずかなので、LDLコレステロール高めの私には最適。ダイエットにもよさそうですね。
味は粉ミルクみたいで、普通に美味しいです。
脱脂粉乳というと、戦後の給食に出されていた、とても不味いものというイメージがあったんですが、いまどきのものは全然そうではなかったです。
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