一口にサバにあたるとは言っても、いろいろあるようです。
子供のアレルギー検査
サバ缶
4月から小学生になる娘の食物アレルギー調査票を小学校に出さないといけないんですが、一つだけ気になる食品が。
それは。
サバです。
食べると体が痒くなるんです。
サバアレルギーか
小児科で、サバのアレルギーがあるのかどうか、検査してもらうと。
陰性でした。
アニサキスアレルギーか
じゃあ、原因は何なのか。
調べてみると、サバに寄生していることが多いアニサキスに対するアレルギーも考えられるんだそうです。
アニサキスは胃壁などに侵入して激痛を引き起こすアニサキス症で有名な寄生虫です。何年か前に、患者が急増して、メディアで騒がれていましたよね。
アニサキス症だったら、サバを十分に加熱すればアニサキスは死滅するので問題はありませんが、アレルギーの場合はそうはいかないんです。
念のため、また、小児科で診てもらうと。
これも、陰性。
ヒスタミン中毒か
最後に考えられるのは、アレルギーではなく、食中毒。
それも、細菌やウイルスの感染によるものではなく、ヒスタミンという化学物質によるものです。蕁麻疹など、アレルギーに症状が似ていて、区別がつきにくいようです。
ヒスタミンは、魚に付着したヒスタミン産成菌が、魚に含まれるヒスチジンというアミノ酸を分解することで生成されます。なので、ヒスタミン産成菌が増えないよう温度管理を徹底し、新鮮なうちに加工されたものであれば、リスクは低くなります。
さばの缶詰など、魚の加工食品であれば、メーカーが出荷前に自主的にヒスタミン検査をしているんだろうとは思いますが、今のところ、国による基準が無いので、アレルゲン検査ほど徹底していないのではと勘繰ってしまいます。大手でもちょくちょく、回収騒ぎになっているようですし。
ヒスタミンフリーとまではいかなくとも、基準値以下を保証してくれれば、少々高くても買うんですけどね。
ちなみに、ヒスタミン中毒になった場合は、抗ヒスタミン剤の服用が有効だそうですが、給食でサバが出るたびに、薬を飲むというのも考え物です。
小学校への届け出は
今回、小児科で行ったアレルギー検査は血液検査(RAST)です。他には、プリックテスト(皮膚に傷をつけて疑わしい物質を塗る方法)や、食物経口負荷試験(少量ずつ食べて様子を見る方法)など、もっと突っ込んだ検査もあるようですが、かかりつけのクリニックだと実施しているところはあまりないようです。
小児科からは、血液検査の結果を知らされただけで、アレルギーではないとも、ヒスタミン中毒であるとも診断されているわけではありません。なので、食物アレルギー調査票は、備考に『アレルギーの血液検査では陰性だったが、サバを食べると痒くなる』と、素直に書いて提出しようと思います。
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