20年くらい使った中華鍋の持ち手が焦げてグラグラしてきたので、新しい鍋に買い換えました。
山田工業所の打出し中華鍋
木の柄が
学生時代からずっと使っている中華鍋。炒め物だけじゃなく、煮物、揚げ物、蒸し器代わりと何でもござれの万能選手なんですが、この度、引退することになりました。
厚手の鉄製で、鍋自体はまだまだ使えそうなんですが。
木でできた柄が焦げてしまってグラグラです。
しばらく我慢して使っていたんですが、木柄がクルクル回転するようになってしまい、煮物や揚げ物だと超危険。
木柄だけを取り替えることもできるらしいんですが、また焦げてしまうだろうし、この際、買い替えることに。
一枚の鉄板
後釜ならぬ後鍋に選んだのは。
前から気になっていた山田工業所の打出し中華鍋(北京鍋)。サイズは30cm。もっと大きいものもあるんですが、家庭用のガスレンジだと、このくらいが限界みたいです。
両端に取っ手が付いているタイプ(広東鍋)とどちらにするか迷ったんですが、使い慣れた北京鍋にしました。
前の中華鍋に比べ一回り大きいんですが、厚さが1.2mmと薄いせいか、かなり軽く感じます。本格的な中華鍋は重いと思い込んでいたので、意外でした。
打出し製法で一枚の鉄板からできているので、柄の部分が取れるということはありえませんし、とても丈夫です。
大事に使えば、たぶん一生使えます。2,650円(税込)で手に入れたので、かなり得した気分。
空焼き
この鍋には錆止め用のニスが塗られているので、使用前に空焼きしなければいけません。ガスコンロで加熱し、ニスを焼き切るわけです。
でも、これがかなりの重労働。
普通に加熱しても、中心部しか焼き切れません。
周辺を焼くために、縁を五徳に引っ掛けてみたり。
柄の付け根を焼くために、ひっくり返してみますが、作業はなかなか捗りません。
根本に少しニスが残っていますが、これ以上は無理です。
仕上げに、焼き切られたニスを中性洗剤で洗い、お湯でよくすすぎます。
最近の家庭用ガスコンロには安全装置が付いていて、温度が高くなると自動的に弱火になってしまいます。
今回使用したリンナイのガスコンロには高温モードのスイッチがあって、通常(250℃)より高い290℃まで強火が使えるんですが、それでも3時間近くかかってしまいました。
鍋をひっくり返したり、縁を五徳に引っ掛けたりといった変則的な使い方は、まかり間違うと大惨事につながります。試される方は自己責任で。
空焼きが面倒だという方向けに、錆止めを塗っていないもの(錆止め無し)やバーナーで焼いて油を塗ってから売っている場合もあるようです。
油ならし編では、焦げ付かないためのメンテナンス法や焦げ癖が付いてしまったときの再生方法を紹介しています。
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