4種混合=3種混合+ポリオ? 複雑な予防接種に悩む

子どもの予防接種が複雑すぎて、いつも悩んでしまいます。

4種混合と3種混合

4種混合とは

4種混合ワクチンの4種とは、ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオのこと。生後3ヶ月から12ヶ月までの間に3回、1歳半から2歳半までの間に1回、計4回接種しなければいけないことになっています。

先日、スケジュール表を見ていたら、4種混合と同じ接種スケジュールで、3種混合とポリオというのがあるのに気がつきました。
予防接種のスケジュール表
あれっ? これは受けてないな。でも、予診票が無い。ちょっと不安になったんで、調べてみました。

3種混合とは

3種混合ワクチンの3種とは、ジフテリア・百日せき・破傷風のことでした。

これって、4種からポリオを除いたものですよね。つまり、4種混合=3種混合+ポリオということになります。

4種混合は、平成24年(2012年)11月に初めて導入されたワクチンです。これまで、単独で接種していたポリオを3種に含め、4種として接種しようというわけです。

うちの子の場合、導入後の生まれなので、4種混合だけで済みますが、1度でも3種混合とポリオを接種したことがある場合は、全て、この組み合わせで通すか、品薄などでワクチンが確保できない場合は、途中で4種混合に切り替える必要があります。

ほんと、ややこしいですね。

4種混合≒3種混合+ポリオ?

いろいろ調べていると、どうやら、4種混合3種混合+ポリオはまったく同じものというわけではないみたいです。

何が違うのかというと、ポリオワクチンの製造株。

どちらも、不活化なんですが、単独のポリオワクチンに使われているウイルスの株が、ソーク株(wIPV)なのに対し、4種混合に含まれているポリオワクチンでは、セービン株(sIPV)が使われています。

セービン株(sIPV)を使ったポリオワクチンというのは、日本が独自に開発した新薬です。このため、世界中で実績のあるソーク株(wIPV)使用ワクチンに比べ、効果や安全性の面で不透明なところがあり、不安視する親御さんもいます。

中には、4種混合導入後の生まれであっても、あえて、3種混合+ポリオ(セービン株)を選ぶ人もいるようです。

とはいえ、昨年(平成26年)12月、3種混合ワクチンの販売中止が発表されましたので、今後、選択肢は4種混合しかなくなってしまいます。

2種混合とは?

スケジュール表を見ると、下の方に小さく、2種混合というものもあります。この2種というのは、ジフテリア・破傷風のことです。

もしかして、3種混合が導入される前のワクチン? と思ったら、接種時期が11~12歳と、だいぶ先です。

つまり、3種混合か4種混合を接種していれば、接種しなくてもよいというわけではなくて、乳幼児期に、3種混合か4種混合で接種した、ジフテリアと破傷風ワクチンを強化するための、再接種ということになります。

定期接種なので、無料ですが、13歳になってしまうと、任意での接種となり、有料になってしまいますので、注意が必要です。

昔は、小学校での集団接種がほとんどでしたが、最近は、医療機関での個別接種が増えているようです。

2種混合の接種にも、母子手帳は必要です。初接種から10年以上も先の話になりますので、母子手帳は大事に使わなきゃいけませんね。

コメント