ホントに安全?ウェットティッシュの単価と添加物(後編)

保育園で使う口・手拭用のウェットティッシュについて。前編の続きです。

ウェットティッシュの添加物

パラベンフリー

パラベンというのはパラオキシ安息香酸エステル類の総称です。

静菌作用があるので、化粧品などの防腐剤として使われます。よく見かけるのは、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベンですね。

ウェットティッシュのパッケージ

最近のウェットティッシュでは、このパラベンを含まない、つまりパラベンフリーを謳っているものが多いです。

なぜかと言うと、アレルギーの原因になる可能性があるから。旧表示指定成分に含まれていた経緯もあり、敬遠されているようです。

前編の表だと、4行目のユニ・チャーム シルコットと5行目のピジョン以外がパラベンフリーになります。

アレルギーの新常識

パラベンフリーで単価も安い西松屋オリジナルで決まりかと思ったんですが、ちょっと気になる成分が。

それはチャ葉エキス

西松屋オリジナル 手・口ふきの茶葉エキス

というのも、現在では、食物由来成分を皮膚につけちゃいけないというのが、食物アレルギー予防の常識になっているんです。

この辺は、昨年4月放送のNHKスペシャル『新アレルギー治療~鍵を握る免疫細胞』が詳しいんで、まだ見ていない方はぜひ見ることをお勧めします。NHKオンデマンドで試聴できるみたいですよ。

コスト重視で

3行目のレック水99.9%にもチャ葉エキスが入っているので、パラベンも食物由来成分も入っていないものは6行目のユニ・チャーム ムーニーキッズだけになってしまいます(前編の表参照)。

でもこれって高いです。単価でみると、一番安い西松屋オリジナルの4倍以上します。

緑茶アレルギー自体は茶農家の職業病として知られているそうなんですが、一般にはあまり聞きませんし、結局、安全面を妥協して、単価の安い西松屋オリジナルを買うことにしました。

西松屋オリジナル 手・口ふき 80枚×10個
平日の昼食で使うだけなんで、店舗で売っている80枚×10個入りのやつです。セール中だったんで799円。楽天店の箱買いと同じ単価です。これで1年くらいはもつはず。

ちなみに、チャ葉エキスには肌荒れ防止や保湿の効果があるそうです。

おしぼりが一番

いくら99.9%水とかピュアウォーターとか言っても、ウェットティッシュの成分が水だけということはありえません。必ず、複数の添加物が入っています。

じゃないと、腐るか干からびるかしてしまうからです。

例えばベンザルコニウムクロリド。これってオスバン(殺菌消毒剤)で有名な塩化ベンザルコニウムでしょ。クロリドなんて横文字使うから、パッと見、分かりませんでした。

オスバンって普通、顔には使いません。もちろん口に入れるのもだめです。顔に使えないものを入れておいて、口拭きって言うのもちょっと問題だと思いませんか?

西松屋オリジナル 手・口ふきの成分表示
西松屋オリジナル 手・口ふきの成分表示です。これってレックのOEMだったんですね。どうりで、水99.9%ウェットシートと成分が同じなわけです。

今回は保育園で用意しろということなんで、仕方なく買いましたが、家では使いません。普通のおしぼりで十分です。この方が経済的だし、なにより安全だからです。

※個別に滅菌包装されたものだと、添加物は入っていないようです。ただし、サイズが小さいのと、1枚当たりの単価は高くなります。〔2020年2月 追記〕

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