決め手は、キャラクターだったというオチ。
はじめての国語辞典選び
学校指定ではないの?
小2の娘が、小学校で配られた国語辞典と漢字辞典のチラシを持ってきました。3年生になると学校でも使うので、それまでに各自で準備しなくてはいけないんだそうです。
チラシは1社だけでありません。
『三省堂、小学館、学研・・・。辞書って学校で指定するんじゃないの?』
うん十年前、私が小学生だったころは、みんな同じ辞書を持っていたので、学校で指定されていたはずなんですが、最近は違うんですね。
もちろん、地域によるとは思いますが。
5社を比較
小2だと表紙のキャラクターに惑わされてしまうだろうから、親が選んでやらなければならないわけですが、書店に出向いてゆっくり吟味する暇もない。
そこで、5社の国語辞典のカタログデータを簡単な表にして比較してみました。
出版社 | 書名 | 見出し語数 | 総収録語数 | ページ数 | 初版発行年 | 現行版 | 改訂頻度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
三省堂 | 例解小学国語辞典 | 36,500 | 42,500 | 1,344 | 1997年 | 2020/1/10(7版) | 3年3ヶ月 |
小学館 | 例解学習国語辞典 | 38,500 | 46,400 | 1,426 | 1965年 | 2019/11/27(11版) | 5年 |
学研 | 新レインボー小学国語辞典 | 37,300 | 43,300 | 1,568 | 1982年 | 2019/11/28日(6版) | 6年4ヶ月 |
ベネッセ | チャレンジ小学国語辞典 | 35,600 | 43,300 | 1,472 | 1985年※ | 2019/12/12(2版)※※ | 4年4ヶ月 |
光村教育図書 | 小学新国語辞典 | 34,000 | N/A | 1,344 | 2002年 | 2019/12/1(3訂版) | 6年 |
※白黒版の初版発行年。※※白黒版(6版まで)を含めると8版。
見出し語数
辞書本文に太字で書かれてある見出し(項目)の語数です。公表していない出版社へは、メールで問い合わせました。
小学館の例解学習国語辞典が38,500語で最も多いです。
総収録語数
巻末の付録などの見出し語を含めた語数としているところが多いです。
これも、小学館の例解学習国語辞典が46,400語で最多。
ただし、各社定義がまちまちで、単純には比較できない数字です。
ページ数
学研の新レインボー小学国語辞典が1,568ページで、最も多いです。
字の大きさや付録も関係してくるので一概には言えませんが、見出し語数が同じ場合、ページ数が多いほど、各語の説明が詳しいと考えていいでしょう。
初版発行年
古いほど歴史がある辞書ということ。
小学館の例解学習国語辞典が1965年で、最も古いです。
大人向けの(小型)国語辞典でトップシェアを誇る三省堂は1997年創刊と、小学生向けでは後発なんですね。
現行版
2020年からの新学習指導要領に合わせ、各社横並びで改訂しています。
これまでの改訂が最も多いのは、小学館の例解学習国語辞典で、11版です。
改訂頻度
どのくらい頻繁に改訂しているかの目安として、初版からの現行版までの年数を改訂回数で割ってみました。
三省堂の例解小学国語辞典が3年3ヶ月と最も短く、より頻繁に改訂していることが分かります。
選んだのは?
ネットでの評判も参考に候補を絞り、残ったのが、明解国語辞典の系譜を引くであろう三省堂の例解小学国語辞典と、語数で勝る小学館の例解学習国語辞典。
おそらく、売り上げ1,2を争う2冊です。
『どっちにしようか・・・』
なかなか決められないでいる私を見兼ねた娘が指さしたのは。
小学館の方。
漢字辞典とのセットで購入しました。くまさんの絵が効いたみたい。
おまけの名探偵コナンのトートバッグに、丁度良く納まります。
昔の辞典に比べ、語数が増えた分、字は小さくなっている気がしますが、不思議と、読みにくいということはありません。たぶん、フォントを工夫しているんでしょうね。
あと、インデックスは、色分けされた【あ・か・さ・た・な】だけでなく、その先の【あ・い・う・え・お】【か・き・く・け・こ】・・・まであります。
『昔の国語辞典は、白黒だったし、こんな便利な機能はなかったなぁ。』と、数十年の間の進化に驚いたのでした。
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