ケルヒャーの高温スチームで黒カビを退治する(後編)

黒カビをスチームクリーナーで退治しました。前編の続きです。

ケルヒャーのスチームクリーナー

何秒で50℃になるのか

ためしてガッテンで紹介していた50℃シャワーの方法だと、カビ予防の場合は5秒、カビ退治の場合は90秒かかっていました。

これが、スチームクリーナー(ケルヒャーSC-1)だとどうなるのか調べてみます。

ケルヒャースチームクリーナーSC-1プレミアム
ケルヒャーのスチームクリーナーSC-1プレミアム。延長スチームホース、ノズルヘッド、スポットノズルを装着してあります。
シリコンシートと温度計
温度計のセンサーに何も被せない場合と1mm厚のシリコンシートを被せた場合で、それぞれ何秒で50℃になるか測ってみました。

我が家のシーリング材もたぶんシリコンなので、そこそこ正確なんじゃないかと思います。本当はセンサーに同じものを貼り付けてやればいいんでしょうけど。

結果、3cmくらい離して噴射すると、シリコンシートを被せない場合は4秒で、被せた場合は82秒で50℃に達しました。

ん? シャワーと大差なし。意味ないじゃん

ちょっと残念な結果になってしまいましたが、予定通り、キッチンとバスルームのシーリングのカビをスチームクリーナーで退治してみます。

キッチンとバスルームで

退治なんで1ヶ所82秒くらいです。

キッチンのシーリングの黒カビをスチームクリーナーで退治
キッチンのシーリングに噴射。黒いシミは残りますが、カビは死んでいるはず。
バスルームのシーリングにスチームクリーナーを噴射
バスルームです。スポットノズルだとスチームを当てられる範囲が狭いので時間がかかります。

SC-1ではタンクが小さすぎたのか、バスルームの途中で水が無くなってしました。タンク容量の大きいキャニスタータイプなら間に合ったんでしょうけど。

キッチンとバスルームでは50℃シャワーのほうが手軽です。スチームクリーナーを使うメリットはほとんどありませんね。

これでは、せっかく買ったケルヒャーが使えねぇよという結論になってしまいます。

スチームクリーナーの独壇場

そこで、ちょっと強引ですが、スチームでしかカビ退治できなさそうな場所を探してみると。

ありました。

それは、お湯をかけられない(かけにくい)場所です。

バスルームドアの排気口
バスルームのドアの排気口です。ノズルヘッドで噴射すると黒カビが流れ落ちてきました。
出窓の壁紙の黒カビを退治
カビが生えてしまった出窓の壁紙にも。ただし糊の剥がれに注意。
バスルームの天井
バスルームの天井です。延長ホースにフロアノズルを装着し拭いています。シャワーだとヤケド必至です。
網戸のカビ退治
延長ホースにハンドブラシを付け、カビが溜まるという網戸を拭いています。

意外だったのはフロアノズルとハンドブラシでの温度の高さです。カバーを被せ、延長スチームホースを付けた状態で100℃近くありました。スポットノズルだとノズルヘッドと延長ホースに付けた状態で85℃くらいまでしか上がらなかったのと対照的です。

床や壁に押し付けて使うフロアノズルとハンドブラシでは、スチームが中に閉じ込められて充満するのに対し、スポットノズルだとスチームが当たった端から逃げてしまうので、温度が上がりきらないんでしょう。

カビ退治の場合も、スポットノズルではなくフロアノズルやハンドブラシの方が効果的なんでしょうが、シーリングが施してあるコーナー(角)に当てることができないのが難点です。

コーナーに押し付けて使えるようなアタッチメントがあれば便利だと思うんですが。

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