「カレーの味は、ガラムマサラで決まる」
そう語るのは、南インド料理専門店「エリックサウス」の総料理長で、カレーに関する多くの著作がある稲田俊輔さんです。
多くのスパイスカレー好きが、その言葉の通りガラムマサラにこだわりを持っています。
市販のガラムマサラも素晴らしいですが、本当に美味しいガラムマサラを追求するなら、手作りが一番です。そして、手作りガラムマサラの秘密兵器こそが、イワタニのクラシックミルサーなのです。
今回は、クラシックミルサーを使って、誰でも簡単に「秒速で香り立つ」本格ガラムマサラを作る方法をご紹介します。
なぜガラムマサラを手作りすべきなのか?
ガラムマサラは、インドの伝統的なミックススパイスです。一般的に、シナモン、カルダモン、クローブ、ブラックペッパーなどが使われますが、決まった配合はありません。だからこそ、自分の好みに合わせてスパイスを調合することで、あなただけの特別なガラムマサラが生まれます。
また、市販のガラムマサラは、生産されてから時間が経つにつれて、香りが少しずつ飛んでしまいます。香りの元となる揮発性の成分は、挽きたてが最も強く、フレッシュな状態を保ちます。
クラシックミルサーがガラムマサラ作りに最適な理由
ガラムマサラを作るには、スパイスを挽く作業が必要です。しかし、硬いスパイスをすり鉢で均一に挽くのは大変な作業です。そこで活躍するのが、クラシックミルサーです。
数あるミルミキサーの中で、クラシックミルサーがガラムマサラ作りに最適な理由は、主に2つあります。
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秒速で微粉末に
クラシックミルサーのパワフルなモーターと独特な形状の2枚刃は、硬いシナモンやクローブもあっという間に微粉末にしてくれます。一般的なミルでは粉砕しきれない細かい粒子にすることで、カレーに加えた際にスパイスの風味がより均一に行き渡ります。
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ミクロン容器が香りと微粉末を両立
クラシックミルサーのミクロン容器は、挽きたい食材の少量から効率よく粉砕できるように設計されています。これにより、スパイスが刃に均一に当たり、より細かい微粉末を作ることができます。また、短時間で一気に挽き上げるため、スパイスに余計な熱が加わりにくく、繊細な香りを損なうことがありません。これにより、スパイス本来の香りが際立ち、奥深く複雑な風味のガラムマサラが完成します。
基本のガラムマサラレシピ
クラシックミルサーを使えば、ガラムマサラ作りは驚くほど簡単です。
【材料】
- クミンシード: 8g
- コリアンダーシード: 8g
- カルダモンホール: 8g
- ブラックペッパーホール: 8g
- クローブホール: 4g
- シナモンスティック: 4g
引用:稲田俊輔. (2023). 「エリックサウス」稲田俊輔のおいしい理由。インドカレーのきほん、完全レシピ. 世界文化社.
【作り方】
- すべてのホールスパイスを、香りが立つまでフライパンで弱火で軽く炒ります。焦がさないように注意してください。
- スパイスの粗熱を取ってから、小容器で50秒程度、ミルサーにかけます。
- ミクロン容器に移し替え、さらに50秒程度、ミルサーにかけます。
- ジップロックに入れて冷凍保管すれば、いつでも挽きたてのガラムマサラを楽しめます。
ガラムマサラ以外にも大活躍!
クラシックミルサーの真価は、ガラムマサラ作りだけにとどまりません。カレー作りで使う他のスパイスや食材にも大いに役立ちます。
たとえば、スパイスカレーに欠かせないコリアンダーパウダー、クミンパウダーといった単体のパウダースパイスも、必要に応じてホールスパイスから挽きたてを作ることができます。これにより、市販のパウダーよりも格段に香りが立ちます。
稲田俊輔さんのカレー本に登場する便利な調味料、GG(ジンジャー&ガーリック)ペーストも、ミルサーを使えばあっという間に作れます。
生姜とにんにくに少量の水を加えてペースト状にし、大き目のジップロックに入れて板状に冷凍しておけば、使いたい分だけ割って使えるので、カレー作りがさらに効率化します。
まとめ
クラシックミルサーは、単なる調理器具ではありません。それは、あなたのカレー作りを次のレベルに引き上げる、秘密の道具です。
「挽きたての香り」と「あなただけの配合」で完成した自家製ガラムマサラは、市販品では決して味わえない感動を与えてくれます。ぜひ、クラシックミルサーで本格的なスパイスの世界に足を踏み入れてみてください。
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