ブレスエアーの清潔すぎる布団について。
清潔すぎる布団
敷布団にカビが生える
敷布団にカビ。生活感溢れる、貧乏くさい話ですが、私は、独身時代に何度かやらかしたことがあります。
カビを生やさないためには、乾かさなきゃいけないことは分かってるんですが、これがなかなか難しいんです。晴れの日を見計らって、天日で干すのも一苦労だし、布団乾燥機というのも使い方が煩雑でめんどくさい。
そもそも、布団というのは、通気性の良い日本家屋の和室で毎日上げ下げして使ってこそ快適なんであって、クローゼットしか無いような気密性の高い洋室で使うのには無理があります。経験上、フローリングに敷きっぱなしだと、ほぼ確実にカビが生えますね。
じゃあ、ベッドはどうかというと、これもカビを生やしてしまったことがあります(笑)。汗取りパッドを使っていなかったせいもあるんですが、マットレスがカビだらけになってしまい、泣く泣く処分しました。洗いようがない分、布団よりタチが悪いです。
汗と結露と皮脂と垢
布団が湿る原因は二つあります。一つは就寝中の汗。もう一つは布団と床の温度差による結露です。汗は夏に多くなるのに対し、結露は冬に発生しやすくなります。
結露そのものは純水ですが、汗にはナトリウムなどのミネラルの他、僅かですがアンモニアや乳酸なども含まれます。
これだけでもカビは生えますが、さらに問題なのは皮脂と垢です。
皮脂というのは皮膚にある皮脂腺から分泌される油脂や脂肪酸などが混じったもの、つまり油です。シーツや枕カバーを洗わずに使ってると油ぎってくるのは、この皮脂のせいです。黄ばみや加齢臭の原因でもあります。
垢は皮膚の新陳代謝によって、古くなった角質が剥がれてきたものです。主にタンパク質から出来ていて、カビだけでなく、ダニの餌にもなります。
汚れはどこへ
水分だけなら、乾かせば蒸発してしまいますが、汗の成分や皮脂、垢などはほとんど揮発しません。
これらは何処へ行くのか?
ほとんどはシーツや布団カバーに吸着されますが、一部は布団にまで達します。シーツや枕カバーをしてるにも関わらず、布団や枕が黄ばんでくるのは、皮脂が浸透しているためです。
服に例えると
シーツや布団カバーを毎日洗うという人はいても、布団そのものを頻繁に洗うという人は、ほとんどいないんではないでしょうか。
でも、よくよく考えるとあまり清潔な話ではありません。
服に例えると、スウェットシャツを洗濯せずに毎日着ているようなものです。たまに乾かし、下にTシャツを着ることを考えても、かなり不潔ですね。
温度と湿度に加え、日に日に蓄積していく栄養分。カビに生えるなというのが無理な話です。
理想の寝具
高温多湿のカビ天国ニッポン。フローリング部屋であっても清潔に使える理想の寝具とは何か。
それは、洗える布団ではないでしょうか。
洗えるというだけであれば、普通の布団でも、クリーニング屋や大型のコインランドリーで洗えないこともありませんが、ここで言うのは、家庭の洗濯機で手軽に洗えて、すぐに乾く布団です。
そんなものあるか?
と思ったら、あるんですね。
後編へ続きます。
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